この庭も、ホームページよりのお客様でした。場所は鴨川七条上ル鴨川沿いの西岸です、古い町並みの、古民家の中庭に据える小さな燈籠を探しておられて、その日に現場を見に行きました。とりあえず、限られた予算での施工でしたので、翌日に手持ちの燈籠とか石材、植木等画像を送って、施工が決まりました。

すべて在庫品にての施工です。

別の位置からです。材料の準備に時間がかかります。

ちょうど　手持ちの新しい織部型灯籠が何本かあったので、これを使う事にしました。

施工前の状態です。中庭なので、玄関からの養生からの施工でした。

給水設備がないので、とりあえず石臼を筧に見立てました。

古材の水鉢と　御影の乱杭　他　以前から檜舞台デビューを待っていた、役者達です。

さざれ石の砂利と根締めの、木賊、ツワブキ　ヘラシダ等

洗砂利と胡蝶ワビスケ　

三方が渡り廊下になってます。

完成

蹲い風に

建仁寺垣の高さより、大きい棕櫚竹も植えました。（在庫品）浴室からの景色にも、こだわりました。

実はこの建物　大正７年の建築で、某企業の重役さんの、持ち物で、大変な普請がされてる数寄屋建築で、現オーナーが買い取られて、１棟貸し町家に全面改装されました。中は二棟になっており、松見庵と鴨川庵と名付けられてます。まだオープン前でしたが、拝見させて、いただきました。まさに京町家。

鴨川庵の二階の寝室で、眼下に鴨川が見えます。ソメイヨシノも窓から見えてます。おおきな窓と古色の柱と聚楽壁。絶景の寝室で、この部屋で朝を向えたい。

松見庵の寝室、天井の巨大な梁と聚楽壁　どこを見ても、歴史を感じます。

床はすべて、無垢のフローリングで、足の裏に心地良い、感触でした。

ご主人の坂口さんも、奥さんも気さくな方で、Ｋ’ｓ　ＨＯＵＳＥという名前のホスタルチェーンを全国に７店舗経営されてて、今回の町家はＫ’Ｖｉｌｌａという１棟貸しスタイルで営業されます。入室数ランキング日本一のチェーン店です。

ありがとうございました。