探検隊長が行く!
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丹波鞍馬石
2011.10.04
この山から真砂土と丹波鞍馬石が出るんです。もう40年も前から採掘されてます。京都の造園業者ならご存じの方、多いと思いますが、まあ見渡す限り丹鞍だらけで、推定何億Tはありそうです。以前はこの石、持って帰って、飛石や沓脱石、踏み込み、石碑、水鉢をコヤスケとてノミとビシャンで加工して、ずいぶん作りましたが、全部 現場で使ったり、材料として売りました。一時野面積みはこの石ばっかり使ってた事もありましたが、今はなかなか石積みの仕事も、少なくなったので、最近は原石も買ってません。
写真で見る限りみんな 沓石や踏み分けに使えそうに見えますが、近くで見ると山キズがあったり、石が柔らかかったり、天端が真っ平らでなかったり、本当に使える石30個に1個くらいです。その後 土場に持ち帰り 加工するんですが、まず選んだ石、何に使えるか、考えてからの作業です。山にある時は錆色でちょっと派手目の石ですが、3.4年もすると黒っぽくなって落ち着いた色合いになります。解体で出した、沓石も 本鞍馬と間違えるような丹鞍もあったんですが、今の石質とは少し違います。昔の丹波石で作った灯籠見たことありますが、非常に硬い石で少しサビ色してて、灯籠の等級としては、間違いなく最上品と呼べるものでした。現在丹波鞍馬石を加工して沓脱や飛び石、作っておられる石屋さん、多分 無いと思います。ほそほぞとですが、15年振りで丹波鞍馬石の加工しようかな。大好きなんです。使うあてなくても。