探検隊長が行く!
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遠野のサルナシ日記
2011.08.14
20年ほど前から 山取の雑木が好きで 北上産地に地元の井出さん(遠野で雑木類を山取されている業者さんです)と色んな山に連れてもらっています。アオダモ、アオハダ、モミジ、サワフタギ、ヤマボウシ、ハウチワカエデ等 だいたい1泊で仕入れにいくのですが、仕事の都合で日帰りの時もありました。
やっぱり何処へ行っても、探検隊長しています。あるときリンゴ農家の多田さんを紹介され 生まれて初めてサルナシと出会いました。名前は以前から知っていたのですが、見るのは始めてです 遠野の山中で特に大実のサルナシを移植され、大きな藤棚状態で栽培されていました。サルナシを栽培されているのは大変珍しいのだそうです。
展示場にて藤棚状態に仕立てています。サルナシの名前 【ナッチ】て呼んでます。
ツル性の植物で、キウイーの仲間です。後で調べたんですが、京都の西山や美山、朽木の山中に今もあるそうですが、自生なので何十メーターも上の木に絡みついていて余程の人でなければ見つからないそうです。ちょうどその時、食べ頃で マタタビのような実でしたが、口にするとキウイの5倍は甘く、皮ごと食べられます。それからサルナシのファンになり毎年、多田さんから何キロも宅配で送っていただいて、知り合いに配ったり、生食でいただいたり、果実酒もずいぶん作りました。一度20キロほどお願いしたんですが、地元の方からの毎年の注文分があるので、無理との事でした。よかったら少しですが、同じサルナシの苗木があるので栽培しませんかって言われ 苗木を自分の畑に植え、大きな藤棚(サルナシ)が出来ました。今年で15年ほどになりますが、5年ほどはツルだけで、結実しませんでしたが、10年ほど前からやっと結実し出しました。結実するまで待てなくて、遠野の道の駅(風の丘)にあると聞いて、送っていただいたんですが、山取のため実に傷が合ったり、実の大きさが半分くらいで小さいんです。
昔はサルナシの蔓は吊り橋の材料にされてたそうで、実は甘くて、特に繊維質が多く、ダイエット効果と整腸効果があるそうです。
少し色付き始めました。8月17日撮影
この大実サルナシだけですが、林檎色になります。 8月25日 撮影
左側が 今年のヤマモモの果実酒 真ん中が去年のサルナシ酒 右が5.6年前のユズ酒 9月3日撮影
気分次第で時々、食前酒にのんでますが、今年つけ込んだ ヤマモモ15本ほど みんなあげました。残は左の1本だけ まぁいいか!
もう収穫寸前です。林檎色になりました。 9月9日 撮影