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探検隊長が行く!

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谷ケ堂 最福寺 延朗堂の座禅石

2011.09.28

 

この石、大変な謂われのある石なんです。延朗上人から法華経を聴くため、幾度となく、松尾明神が座されたと、記されています。今から800年以上前の平安末期。松尾大社の神宮寺として、東の東福寺、西の最福寺と言われたほどの大寺院がこの地にありました。谷ケ堂 最福寺 壮大な大池 七堂伽藍  四九の楼閣 一二の欄干玉天 があり、太平記、雨月物語等に極楽浄土の荘厳の優姿と書かれています。その後 平治 元弘 元亀 応仁の乱によりすべて焼失しました。 境内にあった庭石もすべて今はなく。現在は閑静な住宅街になっております。                                        

ただ座禅石だけが、現存しています。  この附近から産出するチャート石で約1.3t 石の天端が山石ですが、真っ平らになっています。 

  その座禅石、実は私の庭にあり、曾祖父が松尾大社や梅の宮神社の庭の手入れをしていました。石が好きで此の当たりの石積みは曾祖父がしたと、今も村の長老から聞いています。私の3歳の時に亡くなったので、覚えてませんが、明治時代 辺り一体、道すらもない真竹藪で被われていて、その藪の中に座禅石があったのを持って帰って、庭に据えていたそうです。何百年も前から この石が座禅石であった事を 代々も語り継がれていたのでしょう。                              

私の亡くなった父から 延朗さんの座禅石とだけ聞いておりましたが、そんな謂われとは知りませんでした。造成、造園工事をさせていただいた時 平成17年8月にお返ししました。今は 古い御堂と 延朗上人の座像 上人の八〇〇年の大遠忌法要記念の宝匡印塔 観音像がひっそりと西山の裾にあるだけです。 もし当時のまま現存していれば、世界遺産に登録されていたかも。今でも地元の人が延朗上人を偲んで800年以上も毎月12日に法要を続けておられます。2月と9月の法要には盛大な法要が営まれております。      

                                 南無阿弥陀仏

★ごめんなさい。何通かメールいただいてまして、場所は京都市西京区松室地家山町 松尾大社南 500m 鈴虫寺の東100mです。古い御堂の右側の庭の中にあります。

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